こんなことを思っている人はいないでしょうか?
- 毎日が憂鬱(ゆううつ)だ
- 会社にいることがシンドイ
- こんな生活がずっと続くのか・・
もしかすると、あなたはうつ病の一歩手前にいるのかもしれません。
うつ病のサインに気付いてください。いまは働けているとしても。
もちろん個人差はありますが、うつ病になった私がその経験をふまえ、うつ病のサインについて書いてみたいと思います。
私のうつ病歴
さきに私がうつ病になった流れを紹介をします。
私は28歳のときに抑うつ気分が強くなり、社会生活がシンドくなりました。
そして当時勤めていた会社をクビになり、その後、違う職場で4か月間アルバイトをしましたがまたクビになりました。
心が折れた私は実家に帰りましたが、父には理解してもらえず実家にいてもプレッシャーを受けた続けたため状態は悪化しました。
その後1年間は引きこもり生活でした。 それでも3年間のリハビリ期間を経て、社会復帰して3年が経ちました(2019年2月現在)。
働けるのに、うつ病?
うつ病というと、働くことができない状態と思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、働けている状態だとしても、うつ病である可能性はあります。
実際、私はそうでした。
会社をクビになったということは、その時点でうつ病になっており思考力や判断力などが低下していた可能性は高いです。
しかしそれでも私は会社には行っていました。 つまり、倒れたり寝込んだりしていなくても、あなたがうつ病である可能性はあります 。
ちなみに当時は以下の症状が強かったのを覚えています 。
- 趣味が億劫(おっくう)
- 休日は寝ていたい
- ランチのあと会社に戻るのが憂鬱
- 「こんな生活がずっと続くのか」という悲観
- 「あと何年、生きないといけないのか」という絶望
いかがでしょう?
似たような症状がある人もいるのではないでしょうか?
うつ病になると、憂鬱な気分、興味・関心の低下、未来への悲観などの症状がでます。
私の場合は、それまで大好きだったジム通いが億劫になりました。
エネルギーが低下しているのでアクティブになれません。
また、未来に関してネガティブなイメージしかありませんでした。
うつ病チェック
最初の質問で当てはまる人には、うつ病チェックしてみることをオススメします。
本でもネットでもOKです。
このブログを読んでいるということは、ネットでググるのが簡単でしょう。
一例ですが、簡易抑うつ症状尺度(QIDS -J)を使って、自分でうつ病チェックができます。
以下の16項目について、各項目の程度を4段階で評価します。
- 寝つき
- 夜間の睡眠
- 早く目が覚めすぎる
- 眠りすぎる
- 悲しい気持ち
- 食欲低下
- 食欲増進
- 体重減少(最近2週間で)
- 体重増加(最近2週間で)
- 集中力/決断
- 自分についての見方
- 死や自殺についての考え
- 一般的な興味
- エネルギーのレベル
- 動きが遅くなった気がする
- 落ち着かない
他にも病院のサイトなどでチェックできます。
だいたい15~20項目くらいが多いようです。
このようなチェックをすることには、自分のうつ度がわかる他にもメリットがあります。
それは、病院に行ったときに症状を言語化できることです。
うつ病の症状は自分で説明するのが難しいです。
チェック項目など見たことがなければ、「気分が落ち込む」、「やる気が出ない」などの表現しか出てこないと思います。
ですので、チェックした結果をそのまま病院に持って行けば、症状の説明に困ることもありませんし、具合の程度も伝わりやすくなります。
私が初めて精神科に行ったときは、うつ病チェックを知らなかったので症状を的確に伝えることはできていなかったと思います。
うつ病には休養が大事
チェックの結果うつ病の可能性がある場合、あなたは病院に行って、さらに休養をとるべきだと私は思います。
病院は、精神科でも心療内科でもいいです。
そして休養とは、退職です。
まず、なぜ休養が必要かというと、あなたはエネルギー不足だからです。
エネルギー不足だから「やる気が出ない」、「アクティブになれない」のは理解しやすいと思います。
では、なぜ退職までしなくてはならないのか。
それは、同じ環境にいても回復しないからです。むしろ消耗し続けます。
想像してみてください。
仮に時間が経ったとして、いまの職場の環境がユルくなって、あなたが受けるプレッシャーは弱くなるでしょうか?
多くの場合、職場の環境はユルくならないと思います。
なぜなら、多くの業種で、一人当たりの負担は増えざるを得ないからです。
事実、飲食業でも運送業でも、人手不足であるというニュースをよく目にします。
介護の分野も離職率が高い。
環境が改善されない以上、その環境からいったん自分が離れるしかありません。
ここで、退職したら「お金はどうする」という意見もあると思います。
たしかにお金が一番心配だと思います。
半年くらい生活できるだけの貯金や退職金があれば退職がいいと思いますが、そうでない場合は休職がいいかと思います。
なぜかというと、休職の場合は傷病手当金をもらうという選択肢があるからです。 ですから、いま勤めている会社の休職制度を調べてみてください。
我慢しても悪化する
と、休養を促してここで終わってもいいのですが、
あなたは休まないでしょう。
当時の私が休まなかったように。
なぜでしょう?
無駄な責任感があり、他人の目を過剰に気にするからです。
会社を休職or退職して休養することは「逃げ」と思っていませんか?
うつ病なんて、「根性がないと他人に思われる」と思っていませんか?
これらはうつ病になりやすい人の性格の特徴でしょう。
実際、当時の私にはそのような気持ちがあり、休養することができませんでした。
しかし、いいことはありません。
なぜなら、うつ病が悪化して、症状が強くなる、あるいは別の症状がでてくるからです。
私はうつ病を悪化させた結果、睡眠障害になりました。
睡眠が浅い、早朝に目が覚める、15分おきに睡眠と覚醒を繰り返すなど。
そして社会復帰していまでも睡眠障害はまだ完治していません。
社会復帰しても、うつ病の治療は続きます。
うつ病の治療は長い目で見なければいけません。
だからこそ、症状を悪化させてほしくないのです。 悪化させればその分だけ治療に期間を要しますから。
まとめ
最後にまとめますと、以下の通りです。
会社がシンドイ、憂鬱だと思っているなら、
- うつ病チェックしよ う
- 病院に行こう
- 休養しよう